禅寺丸柿2017/11/09 23:10


蜂屋(渋柿)の隣に
受粉樹(蜂屋の実付きを良くするための花粉を得るための木)として
禅寺丸が植えてあります
隣の瀬古さんが、どんなものかと食したところ「渋~い」
渋柿なんだと思っていましたが
調べてみると”不完全甘柿”
ようは、渋いものもあれば甘いものもあるということでした

禅寺丸は
鎌倉時代の1214年(建保2)に、川崎市麻生区にある星宿山蓮華院王禅寺の山中で自生しているものを偶然に発見されたといわれ、 それまで日本各地の柿木は全て渋柿のもので、甘柿の存在は知られておらず、日本で最初の甘柿として位置づけられているそうです。昭和初期に新品種の富有柿などが市場に出回るまでは沢山生産されていたようです

日本最古の甘柿となれば食べてみたくなるのも人情
そこで、不完全甘柿なるものを調べてみると
「熟したときに果肉に茶色いゴマがたくさん入った状態になるととても甘くなり、でも種がないものにはゴマが入らずタンニンが水溶性のまま残るので渋柿となってしまう」
とのことした
そこで、包丁を持って、禅寺丸柿のところへ行って
柿をもぎ取り切ってみたところ
あります、あります
茶色のゴマがしっかりと入っていました
でも初めての経験
ひょっとして渋くはないかと恐る恐る口に入れてみると
「甘~い」
まあ、甘さは現代に出回っている次郎柿や富有柿とくらべれば劣るものの
上品な甘さと感じました

なかなか楽しい秋です ♪~


茶色いゴマ模様がびっしりの禅寺丸柿

左が渋い柿で、右が甘い柿